最初に、自動売買システムは小額の証拠金ではロスカットばかりになりますし、初心者向けではありません。
ここでは自動売買システムがどういうものか、概要をご紹介します。
自動売買システムは、小さな値幅の取引を何度も繰り返して利益を積み上げていくのを得意としています。
例えば、2017年において大きな値動きは年に3回しかありませんでした。5円の値幅を狙うには、タイミングを見極め、この3回の相場を当てる必要がありました。ところが、50銭の値動きを狙った場合は、チャンスは年間94回あったのです。
これを人が裁量取引するのは並大抵のことではありません。自動売買システムなら、人が寝ている間でも、仕事に行っている間でも、遊んでいる間でも自動的に取引を行ってくれます。これが自動売買システムのメリットです。
自動売買システムには2つに分類できます。
1 リピート注文型
2 プログラム選択型
自動売買システムなら利益が出せるかどうかというのは、誰もが知りたいことではないでしょうか。まずは分類ごとの特徴をつかんでおきましょう。
リピート注文型
設定が簡単で扱いやすい自動売買システムです。マネースクエア―証券の「トラリピ」が有名です。トラリピは登録商標であり特許を取得しています。
ある一定の値幅の中で売買注文を繰り返すよう設定すると、例えば104円~110円を上下するレンジ相場があった場合、「104円で買って110円で売る」と設定しておくことで、条件を満たす度に何度でも自動で取引を行ってくれます。
レンジの幅と設定の値がぴったり当たれば、面白いように利益を出すことができますが、その反面、負けによる損失が発生するリスクも高まります。
該当するFX会社とシステム
「ループイフダン」
アイネット証券、ひまわり証券
設定が比較的簡単。
経験を積めば初心者でも可能。
「iサイクル2取引・サイクル2取引」外為オンライン
「トラッキングトレード」FXブロードネット
設定は難しくはないが、初心者には難しい。
「トラリピ」マネースクエア証券
設定がやや難しい。
経験が必要。
「トライオートFX」インヴァスト証券
設定が難しく、中上級者以上向け
プログラム選択型
実績が出ているプロトレーダーのやり方をシステム化したもので、様々な手法が取り入れられています。
「シストレ24」インヴァスト証券
相場に合わせてプログラムの入れ替えを自動化したフルオートシステム。
「ミラートレーダー」トレイダーズ証券
あらかじめ用意されているプログラムの中から投資家自身が選ぶもの。
「MT4」FXトレードフィナンシャル
使いたいシステムをセットアップするもの。
自動売買で利益は出せるか
自動売買は、数%の利益を積み上げていくのを得意とする手法です。
素人が勘だけに頼って売買するよりは、はるかに精度の高い取引ができるかもしれません。
そういう意味では、FXを始めたばかりの初心者にもいいのかもしれませんが、証拠金は数万円では不足します。
自動売買なので、条件次第では1日数回から数十回の取引があるかもしれません。
数万円の証拠金ではあっという間にロスカットになりかねません。
具体的にいくらというのは言いにくいですが、7桁の口座残高は欲しいです。
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